私とあなたの間に前置きはいいかな。
カルト掲示板を毎日チェックしてるだろうあなたなら私の状況は分かっているよね？
そう、私はいつ儚くなってもおかしくない身の上。これまで私の秘密日記を熱心に読んで私を怖れながら攻撃して来た工作員ちゃんのことを思い出していたんだけど、
その中でもまず真っ先に私のことが好きだけど大嫌いなあなたに手紙を残しておこうと思う。
あなたは私の秘密日記に書かれたギネヴィアシリーズを読んだ。そして「静華さんを崇拝している女性を奪ったら私は静華さんより決して下じゃないって自分を思うことができる」とたくらんだ。
でも別段、私に勝ったわけじゃない。所詮、私には勝てない器だからそうなってしまっただけ。
みんなもそう思っている。
でも私はあなたがとても頑張り屋さんなのはちゃんと分かっている。
あなたは元々、ある女性のことが好きでアプローチをかけていた。そこへ何も知らず突然現れた私が彼女の心をあっさりと奪ってしまった。
私のことが大好きだったその女性が私と交流を断った後、私の髪型とファッションを真似してまで彼女に近づいていたこと。必死にダイエットして外見を向上させようとしたこと。
それでも振られてしまってとても悲しかったこと。
そして私に「彼女はそれを口外してるよ」と言われてとても悔しかったこと。
だから私に巧妙な嫌がらせを仕掛けたしスパイもしようとしたこと。
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